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2001年5月10日 HAPPY PARK(つちやみえこ=土屋美恵子)ほか・ニュータイプVol.1 |
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会場:渋谷TAKEOFF7(スタジオパルコ3F) 交通:JR渋谷駅徒歩10分弱 時間:19:00頃〜22:00頃 料金:前売2,000円、当日2,500円(要1ドリンク代500円) 備考:撮影録音禁止 |
ライブの日の深夜に、これを書いている。ライヴが終わって数時間も経つというのに、いまだに胸の鼓動がレッドゾーンのまま、体中にホットブラッドを駆け巡らせている。動悸がおさまらないのは、決して三十歳目前の肉体だからでは、ない。感動にうち震えた私の手が、キーボードを、打つ。 土屋美恵子改めつちやみえこのライブの日程は、ずいぶん前に決まっていた。その時点では「土屋美恵子バンド(仮)」などとクレジットされていた。その詳細はまったく不明であったが、私の経験はアイドルがバンドと組むとろくなことにならないという憶測をした。そもそもこの「ニュータイプ」というライヴ自体、アイドル系(「Chu-Dogs」や「ティンカベル」など)ではない。共演(対バンと言うのか?)するのもアーティスティックなミュージッシャンの人たちなのだろう。だがキラメロ時代の彼女の輝きを知っていれば、行かないではいられない。ひょっとしたら「キラメロのミーコ」を全否定するような内容かもしれない。いや、彼女に限って、キラメロ時代にあれだけアイドルとして輝いていた彼女がそんなことになるわけがない。そんなふたつの気持ちが入り交じりつつも、会場へ向かった。 私が会場に入った頃には、客入れもほぼ終了。キラメロ系と、そうじゃない人たちが半々くらいであろうか。今回一緒にライヴに出演したのは、男性フォークデュオの「八丁目」関西から上京して来たばかりらしい。さわやか系というより「いさぎよい系」(?)楽しませていただいた。バックバンドはついてたがソロでクレジットの白井雅美さん。ガールポップと言えばそうなのだろうが、きどってなくてよい。しかし歌い方といいMCといい非常に我々にもなじみやすかったがアイドル出身なのだろうか。不勉強でスマヌ。ラブロスで木曜日にインターネットTV公開放送をしているらしい。土屋美恵子バンド(仮)は三番手。最後がやはり男性フォークデュオの「アズ☆ハル」こちらは大阪から通っているらしい。「八丁目」に輪をかけて楽しいMC。客いじりもお手の物で、すっかりのせられてしまった。楽しい。私としては久々の生音ライブと言うこともあり、存分に楽しませていただいた。 さて、肝心のみーこさまだが。 バンドの構成はツインギター+ベース+ドラム。白井雅美さんのときもそうだったが、1曲目はイントロはじまって、歌い出しの所でようやくヴォーカリストがステージに出てくるので、すっかり油断していた。ヴォーカリストのいないステージで、パンテラみたいなカッコの人(ギターのらんちゃん)がディストーションかかりまくりのギターを腰の下ひざの上くらいで弾きはじめたのだ。「これは絶対みーこさまじゃないな。最後だ最後。今出てきたら客半分くらいかえちゃうもんな。はっはっは」と思った瞬間にみーこさまがステージに駆け出してきた……。やな予感が的中したと思った(くれぐれも言っておくがこういうスタイルを否定してるテキストではない。念のため)。やはりみーこさまはあの笑顔で、パンテラみたいなギターと同じバンドでシャウトするのか?(決して決してパンテラが嫌いなわけではない念のため。パンテラよく知らないし(ぉぃ))なんてこった。なんてこったなんてこったなんてこった! 1曲目は、かなり速かった。ハードだけどスカっぽい曲。みーこさまは、それはそれは楽しそうに歌っていた。歌うことが楽しくて楽しくてしょうがないのがビンビン伝わってくる。私の頭の中には、アーティスト志向の犠牲になっていた過去のアイドルたちが次々と現れては消えていった。ああなんてこった。よりにもよって我が愛しのみーこさまが……と、レポの文章を頭で考えながら、私の体は、なぜか、違う反応をしていた。いつのまにか全身でリズムを刻み、いわゆるタテノリ(!)になっていた。みーこさま得意の、客のパワーを引き出すパフォーマンスにのっていた。私は頭を振り、拳を突き上げていた。そう、なにもPPPHだけが能じゃない。いやむしろ、フォーマットも何もない、だれも自分の曲を知らないような客とシンガーとの真剣勝負でこそ、みーこさまは輝きを増すのではないかと、そんな気がしてきた。それが1曲目。 MC。バンドの名前が「HAPPY PARK」になったこと。TAKEOFF7のスケジュールに出ていた「グッドスマイルカンパニー」は所属事務所の名前だと言うこと。バンドのリーダーでギターのらんちゃんは某有名アイドルグループ好きだと言うこと。そういった話。しかしいきなり自分のバンド名忘れるところはさすがみーこさま。 MC少なめ、曲は連続。やはり、はげしいビートで、ギターもざくざくリフを刻む。「次はオリジナルで」とか曲紹介している時があったが、オリジナルじゃない曲ってあったのだろうか。私は全部知らない曲だった。いや、そんなことはどうだっていい。はっきり言おう。いわゆるアイドルポップスでは、ない。しかし、歌って跳ねる(踊っているわけではない)みーこさまはまぎれもないあのみーこさまであり、その輝きは削られてるどころかむしろ輝きを増しているようだった。みーこさまはまっことまぎれもないアイドルであった。どういうことか。 私がプレアイドルのライヴに行くようになってまだ間もないが、少ないなりに体験して気になっていたことがある。いわゆるガールポップの曲が少なからず歌われていることだ。もとよりプレアイドルたちの年齢を逆算すれば、彼女らの一番多感な時期がアイドル冬の時代だったわけだから、乙女塾ではなくリンドバーグに、桜っ子ではなくジュディマリにシンパするのはわかる話だ。ではそんな彼女らは、自分をだましだましアイドルをやっているのだろうか。ホントはアイドルなんて興味が無いのに客に合わせているのだろうか。個々人の話はそれこそ本人らに訊かなければわかりはしない。だが少なくとも、このみーこさまことつちやみえこはそんなことはない。みーこさまは、いわゆるガールポップ-たとえばリンドバーグとか-に潜むアイドルライクな部分を感じていたのだ。だがそこで決してガールポップかぶれにならず、それを自分なりに再構築し、自分の大好きな表現方法である「アイドル」として我々の前に具現化したのだ。元々ガールポップ自体がアイドルポップスから派生したものであると考えれば、この行為自体に無理はない。実際、はーちゅの「KIRA☆KIRA」はバンドっぽい音づくりだったし、やはりはーちゅのアルバム「Heart Chu Style」に収録されている「Chururu大勝利!!」の別ヴァージョン(Tr.10に収録)などはロックテイストも感じられた。元来アイドルポップスはさまざまな音楽ジャンルを吸収してその可能性を広げてきた。ソニーなどはそれを熟知していながら、軸足をアイドルに起きたがらなかったがために自滅した。みーこさまの軸足は、しっかりとアイドルに突き刺さっている。我々は、みーこさまを通じて、新しいアイドルの世界を知ることになるやもしれない。 最後の2曲ではあの「Twinkle」を彷佛とさせるようなスローパートあり、掛け合い教室あり、ブレイク後のリスタートでヘマありと、キラメロ時代から変わらない、まったくもって紛うこと無きみーこさまではないか。決して彼女は豹変も変節もしていない!たしかに「はーちゅのテーマ」も「大好き!」も無かったさ。しかしすでにキラメロが無い現状で、キラメロの曲を演るか演らないかということは……あえて言おう、あえて言おう、そんなことは些事にすぎない!それでみーこさまのステージが良かったか悪かったかを判断することはできない。すべては、彼女と、そして我々が創りあげる時間と空間にあるのだ。 しかしあらためて、あるいはひょっとしてはじめてみーこさまの「本気」を見た(聴いた)かもしれない。別に今まで手を抜いてたと言う意味ではなく、バンドの音にも負けず、音楽にも負けず、キラメロでもはーちゅでもない「みーこさまのうた」を聴かせてくれた。あれで本調子でないってんだから恐れ入る。まあ、ひとつ注文を出すとすれば、遅刻はしないように(笑)。 追記(5/15):セットリスト(オフィシャルページから引用)
01/05/10 FIRST STAGE (TAKE OFF 7) 1 Midnight Tee-nage Shuffle(PERSONZ ) 2 イインじゃない☆(オリジナル曲) 3 Flying Cat(FLOWER WORLD) 4 あした(オリジナル曲) 5 Can’t Stop The Love(PERSONZ ) 6 Mighty-Boy Mighty-Girl(PERSONZ) 7 また 会おうね(オリジナル曲)
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